マンゴージェラート-枝から自然落下した完熟の味(鳥越農場)
今年もジェラート総選挙が開催されます(7/20土~9/30月 詳細は、耳納北麓ジェラート街道[久留米市世界のつばき館]サイト)。参加店は9店、初登場のジェラートも。各ジェラートのこだわり、近所のおすすめスポットなどを紹介します。第3回は、マンゴージェラート。「鳥越農場」の鳥越礼子さん、ご子息の崇宏さんにお話を聞きました(〒839-0837久留米市田主丸町益生田2284-6 TEL: 0943-72-1349 google map)。マンゴーを地道な手作業と先端ITで
一週間前にお会いする約束をした時、初めて聞いた「熟すと枝から自然に落ちる」完熟マンゴーの自然の営みに惹かれ、約束の日、まずは崇宏さんに栽培ハウスを案内してもらいました。
扉が開くと、そこには幾つものマンゴーの実が空中に吊らされた何とも不思議な光景がありました。枝が折れず、実に十分な日差しを当てるためです。2棟で5000個、一つ一つを吊るすのも大変でしょうが、熟す頃合いを見て今度はネットを被せる作業。文字通り手塩に掛けていることを実感。
このハウスでは5年前から室温やCO2などのデータがセンサーで自動収集され、崇宏さんのスマホでいつでもどこでも確認できます。その結果、マンゴーの成長に必要な光合成を促すため、CO2の溜まったハウスをいつ換気すべきかを客観的に決められるようになったそうです。
手作業とIT技術で大切に栽培されたマンゴーは、完熟するとネットの中に落ちるのだそうです。落ちるタイミングはバラバラ、同じハウスの中でも3週間程の差が。だから、毎日落ちている実を見回るそうです。収穫の様子も今度見せていただけることになりました。きっと宝探しをしてるような楽しさがあるのでは。今年の収穫は、ほぼ例年通り6月末から8月半ば、お盆の頃までだそうです。
扉が開くと、そこには幾つものマンゴーの実が空中に吊らされた何とも不思議な光景がありました。枝が折れず、実に十分な日差しを当てるためです。2棟で5000個、一つ一つを吊るすのも大変でしょうが、熟す頃合いを見て今度はネットを被せる作業。文字通り手塩に掛けていることを実感。
手作業とIT技術で大切に栽培されたマンゴーは、完熟するとネットの中に落ちるのだそうです。落ちるタイミングはバラバラ、同じハウスの中でも3週間程の差が。だから、毎日落ちている実を見回るそうです。収穫の様子も今度見せていただけることになりました。きっと宝探しをしてるような楽しさがあるのでは。今年の収穫は、ほぼ例年通り6月末から8月半ば、お盆の頃までだそうです。
柿狩りで有名な農場が挑んだマンゴーづくり
柿畑やブドウ畑が続く「山苞の道」。その道沿いにある鳥越農場で礼子さんと会いました。ブラジルに移住しジャガイモで成功した初代・鳥越善蔵さんが帰国、ここにあった松林を鍬1本で開墾し柿を育てたのが始まり。1960年代半ばには、右田農園と共に柿狩りを最初に始めました。今では、柿の他に、完熟マンゴー、いちじく、いちごも栽培しています。マンゴーを栽培し始めたのは15年前。崇宏さんのお姉さんが柿を学ぶため宮崎大に入り、偶然そこでマンゴーに出会いました。お姉さんの願いでハウスを建て、崇宏さんと二人でマンゴー栽培が始まりました。でも最初は上手く実が育たず苦労続き、3年目に初めて出荷できたそうです。
どうやって売るかも試行錯誤。その時に大いに助けとなったのは、やはり柿。柿狩りで繋がったお客さんにマンゴーを宣伝することで地道にファンを増やしていきました。「柿農園をやっていたからこそ、マンゴーが成り立ちました」と話す礼子さんは感慨深げでした。
幾つもの苦労を越えてきたマンゴー栽培。マンゴーの味も格別、糖度17度の甘さ、かつ、「他の土地のものだと感じるエグ味が無い」とお客さんに喜ばれるそうです。ハウスで完熟し自然落下した後、3日ほど追熟したまさに食べ頃のマンゴーが農場の棚に並べられるそうです。販売時期は収穫とほぼ同じ、7月初めから8月のお盆の頃まで。
ジェラート、完熟マンゴーとイチゴの2品
マンゴージェラート自体は、栽培し始めた数年目から作っていましたが、さらなる美味しさを求め5年前からマンゴーを人手で丁寧に入れる作り方に変更。一カップにマンゴーの量は4割ぐらいと、さすがマンゴー栽培家だからこそできる贅沢さ。ジェラート総選挙でのお客さんの希望に応じジェラート自体の甘さを変えています。去年の印象と食べ比べてみるのも楽しいかも。また、イチゴジェラートも同時に販売。鳥越農場で栽培する多くの種類の苺を試した結果、適度な酸味と糖度があって濃い赤色の「紅ほっぺ」を採用。こちらも是非お試しあれ。どちらのジェラートも380円。保冷剤・保冷袋も別料金で買えます。
カップのデザインは、ハウスを案内してくれた崇宏さんが作成。何でもできてしまうのですね、崇宏さん。因みに、販売店にあった柿の配送用ボックスの漢文調デザインも素敵で、思わずジェラートと並べての記念撮影に。
鳥越さんとっておきの眺め、古墳に咲く桜
この辺りのお気に入りの眺めを礼子さんに聞きました。山苞の道では、柿畑が広がっているので秋の柿の紅葉、眺めの良さなら、田主丸大塚古墳の上から見る筑紫平野。「でも、鳥越農場にも眺めの良い所はありますよ。」と案内されたのは、鳥越農場の販売所のすぐ隣、木製の屋外テラス。柿畑を手前に平野が広がります。
テラスで山の方に振り返った礼子さん、もう一つの眺めを教えてくれました。「今は緑一色で分からないけど、桜が小さな古墳の上に立っていて、満開の桜が山の風に舞う花吹雪は最高です。」4月初めは苺狩りの頃、苺のハウスから花吹雪が見られるそうです。古墳の上の桜、とても浪漫を感じます。
テラスで山の方に振り返った礼子さん、もう一つの眺めを教えてくれました。「今は緑一色で分からないけど、桜が小さな古墳の上に立っていて、満開の桜が山の風に舞う花吹雪は最高です。」4月初めは苺狩りの頃、苺のハウスから花吹雪が見られるそうです。古墳の上の桜、とても浪漫を感じます。
でもやはり最高の眺めは、栽培ハウスで完熟マンゴーがぶら下がる光景かもしれませんね。1週間ほど前に電話確認すればマンゴーハウスを案内してもらえることも。作業の兼ね合いで「必ず可能」とは言えませんが、それでも試してみる価値は十分ありますよ。
インフォメーション
●鳥越農場 公式サイトhttp://www.torigoenojyo.jp/index.html。〒839-1213 福岡県久留米市田主丸町益生田2284-6。TEL 0943-72-1349。営業時間 10:00〜17:00。休み-年末年始。駐車場-複数台数駐車可。
●鳥越農場 2019年版案内状
●鳥越農場 2019年版案内状
●「耳納北麓ジェラート総選挙巡り2019」参加店のブログ一覧
①豆乳ジェラート-昔風に涼みながら味わおう(おとうふ屋 凛)
②久留米つばきジェラート-夏の椿とともに(久留米市世界のつばき館)
③マンゴージェラート-枝から自然落下した完熟の味(鳥越農場)
④トマトジェラート-古民家を思わせる空間で(道の喫茶 もり辺)
⑤巨峰ジェラート-ブドウ園を目の前に(巨峰ワイナリー)
⑥オリーブ塩ミルクジェラート-宿場町古民家の暖簾をくぐり(ギャラリー山帰来)
⑦糀甘酒黒ごまプレミアムジェラート-蔵香り、囲炉裏火香り、ごま香る。(紅乙女酒造)
⑧大人の香ばし緑茶ジェラート-白いキッチンカーを目印に!(Cocon Cafe & Gelato)
⑨ネクタリンジェラート-様々な生き物にも出会えるかも(樹蘭マルシェ)
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