スキップしてメイン コンテンツに移動

耳納北麓ジェラート総選挙巡り2019 ⑤巨峰ジェラート

装いも新たに:巨峰ジェラート-ブドウ園を目の前に(巨峰ワイナリー)
 今年もジェラート総選挙が開催されます(7/20土~9/30月 詳細は、耳納北麓ジェラート街道[久留米市世界のつばき館]サイト)。参加店は9店、初登場のジェラートも。各ジェラートのこだわり、近所のおすすめスポットなどを紹介します。第5回は、今年から装いも新たにした巨峰ジェラート。「巨峰ワイナリー」の林田安世社長にお話をお聞きしました(〒839-1213久留米市田主丸町益生田246-1 TEL: 0943-72-2382 google map)。

ブドウ以外も様々な果実ワインを手掛けるワイナリー
 巨峰ブドウが世に広まるきっかけを作ったのは、筑後地方で最も古い日本酒の酒蔵「若竹屋酒造場」12代目の林田博行。その息子13代目・正典は、和食に合う巨峰ワインを産み出して㈱巨峰ワイン(巨峰ワイナリー)を創業。そして、現社長が13代目の奥さん、林田安世社長です。
 「ワインの素になるブドウ果汁も美味しいのよ」と林田社長。毎年9月第二土曜・日曜2019年は9/7、8に開催される巨峰ワイン祭りでは子供達の足踏み巨峰ジュースが大人気。各日100本ほどのジュースを用意。いずれもすぐ完売になるとか。
 巨峰ワイナリーでは、季節に応じたフルーツワインを造っているのも大きな特徴。全国酒類コンクールで1位2位となったブルーベリーとあまおういちごのワインの他にも、柿・キウイ・甘夏・桃など様々。ほとんど全ての果実が地元近隣や福岡県内産(唯一ブルーベリーはカナダ・ケベック産だが、前社長が日本ブルーベリー協会の立ち上げに関わるなど、ブルーベリーとの繋がりは濃い)。
 フルーツワインの果汁は、全て手絞りだそうです。「家庭用のレモン絞りみたいもので絞るので大変だけど」と林田社長。巨峰ブドウと同様、地元の果実を丁寧に扱い活かす巨峰ワイナリーの精神が伝わってきます。

ジェラートへのこだわり、今年はレーズン入り
 巨峰ジェラートは、巨峰ブドウの果汁、それもワインを造る前に分けられた果汁が使用されます。まさしくワインの素そのもの。
 2018年の第2回ジェラート総選挙に向けて作られたジェラートは、うきは市の「ソルベッチdoうきは」さんに製造委託しています。当初、林田社長は自作しようと試みましたが、パッケージ販売の様々な条件で叶わずジェラート作りを断念しかけたそうです。それでも総選挙の事務局や保健所スタッフの激励に感激し、さらに、ソルベッチ梶原さんご夫婦の人柄に惚れ込んだこともあり製造を託すことになりました。製造委託とは言え「ものづくりへのこだわり」は変わらず、巨峰ブドウの味と香りが立つことを最優先にソルベッチさんと試作を繰り返したそうです。

 総選挙第3回となる今年、さらなる味の向上を目指しました。きっかけは、ソルベッチさんと雑談中、ふと目の片隅に入ったソルベッチさん栽培のドライレーズンです。林田社長のこのひらめきから、今年も再び試作が開始されました。最初はレーズンを丸ごと入れると、レーズンが偏ってしまいました。4つ切りにするとその問題は解消。それでもさらに改良を加え、結局、刻んでミキサーに掛けることに。こうすることでレーズンの舌ざわりが高まり、ブドウ果汁の美味しさがさらに引き立つようになったそうです。
 こんな話を聞くと今年の巨峰ジェラードも味わってみたくなりませんか。レーズンが入っても、価格は去年と変わらず350円。既に5月からショップ・ミノウで販売中。別料金で持ち帰り用の保冷剤も

林田社長とっておきの眺め、山苞の道と若竹屋酒造場
 お勧めの眺めを質問すると、「かぐや姫の伊勢正三さんってご存知かしら?」と林田社長。若竹屋にも度々遊びにきた伊勢正三さん、山苞の道やその周りの景色は綺麗なだけでなくパワーをもらえる、と大変気に入って、一時は本当にこの辺りに住むことを考えたほどだそうです。
 林田社長ご自身は、山苞の道に点在する家々の庭を見るが楽しみ。中村造園やグリーンヒルといった有名どころは勿論、あるいは、日陰ながらも静かで端正な一般家屋の庭などもあるそうです。確かに雄大な耳納北麓には、林田社長のお好きなアメリカ絵本作家ターシャ・チューダーの庭にも通じる豊かな自然や昔ながらの風景が残っていて、そこに佇む庭々をより美しく輝かせます。
 毎年11月3日のお祭『来て見てん山苞の道』には、一帯のギャラリーや工房が解放され、連ねたテントの下、地元の人が手作り品や農産物をお客さんに売る賑やかな光景が見られるそうです。
 林田社長お勧めのもう一つは、やはり若竹屋酒造場です。若竹屋は元禄12(1699)創業しました。今もすぐ脇には国道210号線が走り、創業翌年に建てられた黒い大きな蔵を間近にできます。その蔵の後方部は「元禄蔵」と名付けられた試飲場兼販売所になっています。「改装せずそのままの土壁を残して良かった」と社長も言う昔ながらの蔵で日本酒を味わうのは格別です。
 若竹屋がある田主丸町は、旧日田街道中道往還沿いに慶長年間(1596-1615)に出来ました。今でも若竹屋をはじめとした江戸~昭和初期の建造物や、街道の形状、町の中を流れる雲雀川用水など当時の町割りが良好に残ります。おまけに、雲雀川に架かる橋の欄干で、様々な恰好をした河童達にも出会えます(元禄蔵のすぐ裏手にも!)。田主丸を散策し、元禄蔵で江戸時代に浸りながらの日本酒。こちらも捨てがたし!です。

 とは言え、まずはブドウ園を前に巨峰ジェラートを味わってからにしましょうか。

インフォメーション
巨峰ワイナリー 公式サイト Instagram  Facebook  住所: 〒839-1213久留米市田主丸町益生田246-1 TEL: 0943-72-2382。営業時間: 9AM-5PM(レストラン・ホイリゲは11AM-5PM、ラストオーダー4:30PM)。定休日: 年末年始(レストランは火曜定休/火曜祝日なら翌日)。駐車場:普通車約15台、大型バス2台。
久留米観光サイト ほとめきの街 久留米(久留米観光コンベンション国際交流協会)「(株)巨峰ワイン (ホイリゲで紹介)」 URL
田主丸町商工会 伴走型支援事例集>経営革新>株式会社巨峰ワイン (フルーツワイン造りに触れています)URL
経営情報誌『ビジネスサポートふくおか』(福岡県中小企業振興センター)No.178 2017.2「よかもん企業訪問No.4 株式会社巨峰ワイン」PDF
●マイナビ農業「苦労の連続 巨峰がぶどうの王様になる道のり」URL

●田主丸町商工会 伴走型支援事例集>経営革新>合資会社 若竹屋酒造場 (若竹屋の歴史、酒造りの水などに触れています)URL
●若竹屋酒造場の「一献一会」(14代目蔵元の非営利個人ページ) URL
ソルベッチdoうきは 公式サイト
田主丸町観光ナビ!!(田主丸町観光振興会)「山苞の道」物語 URL  ←祭開催日が11/2、3の二日とありますが、最近は11/3の1日のみだそうです。
庭樹 中村造園 公式サイト
グリーンヒル 公式サイト
 ●ジェラート総選挙の情報 耳納北麓ジェラート街道(久留米市世界のつばき館公式サイト)  
 ●「耳納北麓ジェラート総選挙巡り2019」参加店のブログ一覧
  豆乳ジェラート-昔風に涼みながら味わおう(おとうふ屋 凛) 
  ②久留米つばきジェラート-夏の椿とともに(久留米市世界のつばき館) 
  ③マンゴージェラート-枝から自然落下した完熟の味(鳥越農場) 
  ④トマトジェラート-古民家を思わせる空間で(道の喫茶 もり辺) 
  ⑤巨峰ジェラート-ブドウ園を目の前に(巨峰ワイナリー) 
  ⑥オリーブ塩ミルクジェラート-宿場町古民家の暖簾をくぐり(ギャラリー山帰来) 
  ⑦糀甘酒黒ごまプレミアムジェラート-蔵香り、囲炉裏火香り、ごま香る。(紅乙女酒造) 
  ⑧大人の香ばし緑茶ジェラート-白いキッチンカーを目印に!(Cocon Cafe & Gelato) 
  ⑨ネクタリンジェラート-様々な生き物にも出会えるかも(樹蘭マルシェ) 

コメント

このブログの人気の投稿

NHKがシクラメン・アジサイ生産者『坂本植物園』を取材

  平日夕方 6 時 10 分からのNHKニュース番組『ロクいち!福岡』の1コーナー「西日本の旅」取材班が田主丸を訪れました。 2019 年 4 月 11 日シクラメン・アジサイ生産家『坂本植物園』さんの取材に 私も 同行。坂本植物園さんは「花の国づくり共励会 花き技術・経営コンクール」農林水産大臣賞受賞など全国でも有名な鉢物栽培家。取材風景も面白かったですが、そこに働く方々の溌剌とした姿が印象に残りました。その模様をお伝えします。 ダンディで落ち着いた雰囲気の社長・坂本和盛さん   雨にぐずいついた昨日をまだ引きずった空模様ながら日差しが戻り、新緑も瑞々しい耳納山。その山の麓、久大本線のすぐ傍に『坂本植物園』はあります。幾つもある大きなビニールハウスの一つで、NHK取材班と打ち合わせをする坂本植物園・坂本和盛社長を見つけました。スリムジーンズを着こなし、笑みを湛える姿がとても魅力的。収録本番でも、終始、コーナー担当の庭木櫻子アナウンサーに、丁寧に分かりやすく説明されました。自然と坂本社長の周りに人が集まってくるような優しい雰囲気に満ちていました。 アジサイにも負けぬ華やかさで働くパートの皆さん  最初は取材風景ばかりに気を取られていましたが、そのうち次第にアジサイの花鉢の間をテキパキと動き回る 15 名のパートの皆さん(殆どが女性です)に惹かれて行きました。  ハウスの外に置かれた台車にアジサイを運び出す作業となりました。アジサイ鉢の入ったトレーをバケツリレー式で次々と流し、最後は抱えて台車に載せていきます。台車の上の棚は女性の頭ほどの高さですが、そこへトレーをスイスイと並べます。4つの鉢を載せたトレーは重さ 10 ㎏。台車はトレーで一杯になるとすぐに動かされ、そこへサッと次の台車が。こうして今日は 300 前後の全国各地向けのトレーが短時間で搬出されました。  声を掛け合い、息を合わせて働く姿に、年末の買い出しに行った築地市場の場内を思い出しました。大忙しでも全てスイスイ流れる小気味良さが似ているのです。しかも、ここで運ばれるのは花、そして働くのは女性。とても華やかです。「花の仕事場は静か」という先入観を良い意味で裏切られました。  華やかさは、その後も続きます。今度

久留米農業体験「くる農」で、苔玉(こけだま)つくりを体験

  久留米農業体験「くる農」の「苔玉つくり」に参加しました。お世話になったのは、久留米市田主丸町殖木の「九州農園」栗木トシ子さん・直樹さんご夫婦。桜などの植木・苗木がご本業だけあって、ご自宅の玄関先や庭園は、新緑眩しい木々や綺麗な花々に満ちていました。初めての苔玉つくり。自然と触れ合う「和」の気持ち良さを味わいました。庭園では美味しいお食事を楽しみ、苗木の話にも花が咲き-。耳納北麓の魅力的な暮らしに近づける楽しいひと時を紹介します。 和洋が調和した玄関先や庭園が印象的な「九州農園」さん   晴天の青空の下、集合時刻の朝 10 時。九州農園さんを訪れると、木々や草花の美しさにまず目を奪われました。玄関先は門かぶりの槙と花鉢で飾られ、和と洋が上手く取り合わされた印象です。その印象は、庭園でさらに強まりました。赤青パラソルのテーブルから右を見れば、樹齢 120 年を超す多行松が幾つもの枝を伸ばす圧倒的な和の趣き。一方、左を見れば、ゆったりとした空間で洋風の趣き。二つの趣きが無理なくつながっています。この庭園でずっと過ごしたくなりました。 まずは桜チップ燻製でガーデン・ランチの仕込み  その庭園でのガーデン・ランチのために、最初は燻製作りです。直樹さんが火を点けたチップ材は、売れ残った桜の苗木をチップにした自前だそうです。燻製の材料はベーコン、鶏肉、チーズ、卵など…。そこへトシ子さん「これもやってみましょ!」と筍も!?楽しければ何でもOKです。苔玉つくり参加者の皆さんも手伝って、煙同様に和気あいあいの雰囲気が次第に湧き上がってきました。 苔玉(こけだま)つくり① 準備、ケト土と植物選び  いよいよ苔玉つくり。皆さんも真剣な表情に。今回の参加者は、生け花をなされてる森川さん、佐賀の陶芸工房のご主人・岩本さん、みどりの里づくり推進機構にお勤めの野上さん、そして私の4人。    材料は、まずは各自で選ぶ植物。それを包む肥料入りの土にミズゴケ。さらに外側に、沼の水底に積もったケト土(似ていても田圃の黒土は代用できません)。最後に一番外に巻く緑のシノブ苔。ケト土は短時間で耳たぶくらいの柔らかさに揉む熟練技が必要で

「ワインの森大学(ワイン造り教室)」が開校!第1回は、ぶどうの花摘み体験

  ブドウ栽培も体験できる ( 株 ) 巨峰ワイン「ワインの森大学 ( ワイン造り教室 ) 」が開校。 5/11 ( 土 ) に第1回の講義がありました。総勢 24 名の学生さんは、基礎講義とカーヴ ( 地下貯蔵庫 ) などの施設見学で気分を高めて、巨峰ぶどうの花摘みに臨みました。その模様を紹介します。 どうやって出来るの?好奇心を抱いて気軽に入学   今年3期目を迎えた「ワインの森大学」は、レストラン「ホイリゲ」隣の葡萄酒工房で開校。緑色の教本を手にして工房に入れば、ブドウを発酵させる機械やビーカーなどが並べられ、まさに大学の研究室の雰囲気たっぷり。とは言え、ワインの森大学は決して難しくなく、いわば初心者向けの優しく身近な一般教養コースです。  実際、自己紹介では「ワインは普通に楽しむ程度。ワイン造り体験と聞き、どうやって出来るのだろう?と、面白そうなので参加しました。」と気軽な動機を話す学生さんが多数でした。学生さんの多くが福岡市ですが、北九州、鳥栖、熊本からの参加者も。男性より女性、そして、 20~30 代位の若い方も目立っていました。今回を含め 12 月まで 4 回の体験授業。ワインと同様、学生さん達やスタッフさん達の仲の良さが熟す過程も楽しみです。 巨峰ワイナリーの成り立ち、ぶどう栽培とワインの基礎知識   まず最初に、巨峰ワイン・林田安世社長が挨拶を。社長の旦那様が、巨峰ワインを生み出した林田伝兵衛(元禄 12 年創業の若竹屋酒造場 13 代目蔵元)。そして、伝兵衛の父・ 12 代目蔵元林田博行は、田主丸で日本初の巨峰ぶどう一般栽培の成功に大きく関わった人。林田社長がお話しなさる巨峰ぶどうと巨峰ワインの誕生エピソードは、社長が実際に見聞されたことなので臨場感たっぷりでした。因みに、講義の司会役の川島さんも、伝兵衛さんを慕って巨峰ワイナリーに就職されたそうです。   巨峰ぶどうの一年間の栽培方法の講義は、毎日ぶどう畑の面倒を見ていらっしゃる鳥越先生。午後に行う花摘み(摘蕾、巻きつる落とし、セット)のやり方を習いました。また、次回は梅雨の中の作業なので雨カッパは必須です、と現場に即したアドバイスも。