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耳納北麓ジェラート総選挙巡り2019⑦糀甘酒黒ごまプレミアムジェラート

糀甘酒黒ごまプレミアムジェラート-蔵香り、囲炉裏火香り、ごま香る。
(紅乙女酒造)
 今年もジェラート総選挙が開催されます(7/20土~9/30月 詳細は、耳納北麓ジェラート街道[久留米市世界のつばき館]サイト)。参加店は9店、初登場のジェラートも。各ジェラートのこだわり、近所のおすすめスポットなどを紹介します。第7回は、糀(こうじ)甘酒黒ごまプレミアムジェラート。「紅乙女酒造」吉瀬真由美店長にお話をお聞きしました (〒839-1213久留米市田主丸町益生田270-2 TEL: 0943-72-1050 google map)。

天使も訪れる薔薇の蒸留所
 赤い薔薇がロゴマークの紅乙女酒造は、ごま焼酎を造っています。ごま焼酎を世界で初めて産み出したのは、田主丸町にある日本酒の蔵元「若竹屋酒造場」12代目の奥さん・林田春野。
 ゲストハウス前に案内図がありました。耳納北麓の森の中に蔵が並ぶ耳納蒸留所が描かれています。個人客でも希望に応じて敷地内を案内してもらえます。吉瀬店長に「初めてなら是非」と勧められ、私も見学させてもらいました。
 独特な曲線と銅の色が印象的なアランビック蒸留器が展示されるアランビック蔵。テラスの廊下からガラス越しに、オークの木で造られたフレンチ製の樽が並んでいます。同じ大きさに見えても、樽の蓋に刻印された容量は微妙に違います。これは、手作りで樽が作られているからだそうです。
 アランビック蔵からさらに奥へ進むと、古民家のお食事処『水縄茶寮』。箱根から移築された古民家は築300年超。毎朝虫よけに囲炉裏に火を入れます。囲炉裏の上方の棚には、頼まれて雅楽の笙の竹管数本を燻している最中、という素敵な話も聞けました。
 『水縄茶寮』を出ると、春野蔵へと向かいました。紅乙女酒造がある久留米市田主丸町は、カッパの伝説や沢山のカッパ石像を見掛けるカッパの町。ここ春野蔵にもカッパに因んだ遊び心ある仕掛けが隠されています。さて、あなたは見つけられるでしょうか?
 長寿蔵は、敷地の森の中で一番高い所にあります。薔薇のステンドグラス。重厚な扉の上方にも、微かに薔薇のレリーフ。そして、扉が開いた途端、優美な薫りが鼻をスッとよぎり…。その一瞬に驚かされました。奥行が30mほどはある蔵には、通路の両側に沢山のフレンチオーク樽が並びます。優美な薫りは「天使の分け前」と呼ばれる自然に樽から揮発したお酒とオーク樽の香りが混ざったものでした。
 薄暗い中に浮かび上がるステンドグラスの赤い薔薇の光。奥の扉が開け放たれると、四角く切り取られた外の森が輝きます。その場の静寂さに包まれていると、本当に天使に出会えるのでは、と思う自分になっていました。
 和と洋、そして自然が織りなす美しさを堪能できる紅乙女酒造・耳納蒸留所。吉瀬店長の「是非とも見学を」とおっしゃられた意味が、十分納得できました。

健康・美容の人気二大食材で「食べる点滴」
 耳納蒸留所見学の後、吉瀬店長に糀(こうじ)甘酒とジェラートのお話をお聞きしました。糀甘酒の販売を開始したのは2017年、第1回ジェラート総選挙の年。総選挙も踏まえて「糀甘酒ジェラート」を作ったそうです。今回の第3回では、糀甘酒に黒ごまを加えた「糀甘酒黒ごまプレミアムジェラート」が加わりました。こちらも2018年に販売開始した同名の甘酒がベースになっています。
 ごま焼酎は糀、つまり米麹を使用しています。その糀と水だけで、他の一切(添加物はもちろん、白米やもち米も)を混ぜずに作っています。だから、ほんのり黄色がかった色や、抑えられた甘さは、糀が産み出した自然そのもの。甘さは糀の粒の大きさでも変わります。大きいほど舌に残る時間が長くなって甘みが増すのだそうです。こうして作られた糀甘酒は、まさに「飲む点滴」と呼ぶに相応しい栄養満点で、かつ美味しい飲み物に仕上がっています。
 この糀甘酒にごまを組み合せたのも、紅乙女酒造ならではこそ。吉瀬店長も「全国でもこの組み合わせの商品は珍しいと思います」。黒ごまを加えることで、ごまの香ばしさと豊かな甘みが一層引き立ちました。
 白黒の糀甘酒から生まれたジェラートは、作る過程でさらに工夫が加わえられました。例えば、甘酒の控え目な風味が負けてしまわないように配合を考えなければなりません。また、黒ごまでジェラートの色がグレーになるため、その色味具合にも配慮しながらごまの美味しさを引き出さねばなりません。
 そして、製造を委託する「KURUME・ジェラート」さんと共に様々な点で工夫を重ね、この2つのジェラートが出来上がりました。「飲む点滴を活かしたジェラートですから、いわば『食べる点滴』です」と吉瀬店長。価格は、糀甘酒ジェラート350円。糀甘酒黒ごまプレミアムジェラート380円。
 江戸時代は夏バテ防止の定番として飲まれていた甘酒、俳句の夏の季語にもなっています。ジェラート総選挙の暑い夏、あなたもきっと糀甘酒ジェラートを食べてみたくなるはず!
 (*注意:「水縄茶寮」でのジェラート写真が含まれますが、あくまでイメージ写真です。「水縄茶寮」ではジェラートは提供していません。また、ジェラート持ち込みはご遠慮ください。)


吉瀬店長とっておきの眺め、もちろん、紅乙女酒造・耳納蒸留所
 お勧めの眺めを質問すると、「やはりここ耳納蒸留所だと思います。」と吉瀬店長。聞けば、ほんの10分程度しか見学時間がないツアー見学もあるとか。実はアランビック蔵の貯蔵樽でも天使の分け前の薫りを体験できるのですが、それも短い見学ではガラス越しだけに終わる慌ただしさになってしまいます。時間に是非余裕をもって、お酒がじっくり出来上がっていく過程を味わいましょう。
 また、耳納蒸留所は耳納北麓の森に囲まれているため、秋は紅葉、春は桜の眺めを楽しめます。
 最後に、春野蔵の話で触れた田主丸のカッパですが、晩秋から冬にかけては、ゲストハウスのテラスから久大本線の田主丸駅も見えるそうです。田主丸駅は、カッパの形をした駅で有名。ジェラート総選挙の夏だけでなく、他の季節にも是非ここを訪れたくなりました。

インフォメーション
 ●紅乙女酒造 公式サイト  Facebook 。住所: 〒839-1213久留米市田主丸町益生田270-2 TEL: 0943-72-1050。営業時間: 09:00AM-5PM。定休日:年末年始。駐車場:あり。
 ●KURUME・ジェラート Facebook 
 ●ジェラート総選挙の情報 耳納北麓ジェラート街道(久留米市世界のつばき館公式サイト)  
 ●「耳納北麓ジェラート総選挙巡り2019」参加店のブログ一覧
  豆乳ジェラート-昔風に涼みながら味わおう(おとうふ屋 凛) 
  ②久留米つばきジェラート-夏の椿とともに(久留米市世界のつばき館) 
  ③マンゴージェラート-枝から自然落下した完熟の味(鳥越農場) 
  ④トマトジェラート-古民家を思わせる空間で(道の喫茶 もり辺) 
  ⑤巨峰ジェラート-ブドウ園を目の前に(巨峰ワイナリー) 
  ⑥オリーブ塩ミルクジェラート-宿場町古民家の暖簾をくぐり(ギャラリー山帰来) 
  ⑦糀甘酒黒ごまプレミアムジェラート-蔵香り、囲炉裏火香り、ごま香る。(紅乙女酒造) 
  ⑧大人の香ばし緑茶ジェラート-白いキッチンカーを目印に!(Cocon Cafe & Gelato) 
  ⑨ネクタリンジェラート-様々な生き物にも出会えるかも(樹蘭マルシェ) 

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